「杏菜、私ね窓際の後ろから2番目」



梨花が明るい笑顔で私に詰め寄った。
良かったね。




「ゆづー俺も廊下の1番後ろ」



と細川クンに叫ぶ。聖也だ。



…そっか。梨花は分かってたんだね。

私はその光景を目に焼きつけて、梨花の様子を見つめた。




「ほら、杏菜!行けよ?」



ユウくんにそう言われて、
背伸びをして動き始めたところへ



トントン