「…イチゴオレ?」


「喉乾いたから買ったよ、高田に」


「いや、悪いから。細川クンのない」


「俺飲んだから。大丈夫」



『元気だせよ』って笑う細川クンにドキドキしていた。



細川クンが買ったイチゴオレ。
温かい人。




「じゃ、俺は先に。朝からごめんな!」


「いや…大丈夫。あのー…あっ!」



私は細川クンと後ろから呼びとめた。




『何?』と振り向く細川クンを…私は何度も見つめる。