* キラ✴︎キラ✴︎星《ヒカル》ひと−kirakira hikaru− *

細川クンは私が渡したタオルを使い、拭う汗。
あまりにもかっこ良かった。



細川クンの汗と雨粒だけでも…私があげたとは言え…私はうっとりした。



それからは細川クンにばかり目が行き、
一日中ボーッとした。




あのタオルに…細川クンの匂いが染み渡ってるよ?
いや、細川クンの。私に返して…!




「杏菜、ニヤニヤしてるよ?」



そう、帰り支度をする梨花がいた。


「もう夕方?」と梨花に言うが、



「寝言はやめて。聖也と細川クンとスタバ行くよ」


「えっ、ごめんね。そうだっけ?」