聖也が手を振りながら、私たちの前へ来た。
梨花は背を向ける。




「クラス見たか?」


「うん…見たよ。私と杏菜と細川クン1組」


「いや…俺も1組!」


『マジ⁉︎聖也も1組?』




私と梨花は手を取り合って騒いだ。

私と梨花と細川クン、そして聖也も。




「2人して、冷たいね」


「聖也って細川クンほど、存在感ないからね?」


「はっ…岩田ぁー」



いじめる梨花と、意気消沈の聖也。
この2人はお似合い。