細川クンは、私がずっと理由だと思ってたって。だから私が
泣いた。って自分を責めた。
そうじゃない。




「ちょっと、あんちゃん!」



梨花の叫びに、昨日を思い返してたらハッと我に返った。

梨花を見つめた。




「杏菜ってば…どうなったの?
細川クンから何か渡された?」


「い…いや…」



辺りは静かで、
近くに細川クンがいないか探した。




「ん?もらえたの?」


「…うん。クッキーと湿布」


「湿布?どうしたの?」