……此処は……

「はぁ…良かった…妾のやや子…」


綺麗な人…赤ちゃんかな?…こんな綺麗な人がお母さんなんて羨ましいな…


っ!あれ目の前が真っ白にッ……


「んッ……んぁ?…」


重たい瞼を上げるとそこは
見慣れた天井があった…

自分の部屋か…と思って時計をチラッと見ると


「えっ!!?嘘遅刻じゃんか!!」


時刻は8時を回っていた


荒だたしく階段を下りお母さんに
「お母さん何で起こしてくれなかったの!?」っと言った
お母さんは「何でお母さんが美紀を起こさなきゃダメなの自分で起きなさい」と言われた


「最悪だしっ!あーもう!」

私がイライラしてるその時頭に夢に出てきた人物が浮かんできた
そういえば随分と昔の人ぽかったなぁ
誰なんだろ…あれ

そう思い支度をし朝食をとっていたら
丁度テレビが目にはいった

「今日は神社について調べます!」
と元気よくアナウンサーが語っている…
あれ?確かうちの方も爺ちゃんが神社のお坊さん?してなかったっけ?


「お母さーんそういえばうちも爺ちゃんが神社やってなかったけ?」


「はぁいー?何言ってんのよ爺ちゃんはもう2年前に死んだでしょー?」


え?あれ?そうだっけ?


「じ、神社は?」


「神社はちゃんとあるわよ?
ただ爺ちゃんが死んであの神社の跡継ぎは誰にするか未だにもめてるでしょ?」


ごめんお母さん私爺ちゃんの葬式行った覚えがないよ…?

「そ、そっか…葬式の時私居たっけ?」

そう聞いてみるとお母さんは

「アンタさっきからどうしたの!?
居たじゃない!あ、ほら!早く学校行きなさい!!!」


「え?きゃぁぁぁあ!!い、行ってきまぁぁぁぁす!!!!」


「はいはい行ってらっしゃい」

と苦笑いしながら見送ってくれた