「全体の構成、花材のとりあわせ、花器、花台までもしっかりと拝見するのです」
そう言って紀美代さんは一つ一つ美しい所作で、確認するように見つめる。
あたしも同じように、一つ一つをじっくりと見つめた。
「次に生けた人への感謝を込めて、花に一礼…。そこまでが花を拝見するという作法ですの」
そう言って紀美代さんは立ち上がる。
「それではもう一度、やってみましょう。次はあなた一人で
やってみて下さい」
紀美代さんに促されて、あたしは立ち上がり、先程の動作を真似る。
えーと、花に一礼だっけ??
ーバチンッ!!
「やり直しですわ!!花を愛でる時間がそんなに早いはず、ないでしょう!?」
「あたっ!!」
紀美代さんはまた、あたしのおでこを叩く。
な、なんで…。おでこを叩く必要があるんだよ……。


