「……本当に……。菜智には驚かされるよ。心臓がもたなそうだ」
優の言葉にあたしが首を傾げと、優は笑った。
「……俺の、大切なプリンセス」
そう言って優は、あたしの頬に軽く口づけた。
「なぁっ!?ちょ、調子に乗るな!!」
あたしは優の腹を殴った。
「…うぐっ!」
優は腹を押さえてうずくまる。
「…ははっ……痛いよ……菜智…」
優は爽やかに微笑みながら、ゆらゆらと立ち上がった。
「黙れ変態が。あたしにこれ以上近付くな!」
そう言って照れながら優を睨みつける。
「それは無理だよ…。俺今相当…菜智にはまってるから」
そう言って見せた笑顔は、いつもより男らしいと思ってしまった。


