「…招かれた……」
なら派手な着物は、良くないだろう。
あたしは派手すぎ無い地味な着物に目を向けた。
かといってこれは…。渋い緑色の着物を手にとって、悩む。
「あたしには合わねぇな」
なら……。派手すぎず、地味すぎず、招待してくれた人より目立たない着物にしよう。
あたしは淡い水色の着物を手に取った。そして、着物を着ようと広げてみる。
「……なんだこのひもは…。結ぶのか?いや、これはなんだ?」
着物に袖を通す所までは良かったんだが…。
そこからどうすれば良いのか全く分からない。
「どうしたものか……」
手の施しようがない。


