「…………見るな」
あたしは、なんだか居心地悪くて、片手で顔を覆った。
なんだか…優に見られると胸が騒がしくなる。
「知りたくも無い」
それになんだかもう、今更言うのもあれだが、寝巻姿の女の部屋に入ってくるのもどうかと思う。
「それは残念だなぁ!その体に教えてあげようと思ったのに」
優はそう言ってあたしの肩を抱いた。
「触るなたらしがぁ!!」
そう言ってあたしは優の腕を捻り上げる。
「うっわ!イタタタっ!!」
優は悲鳴を上げ、捻り上げられた腕をさする。
「相変わらず強引だなぁ。もっと優しくしてよ菜智…」
あぁ…なんだろう…。あれだ、優が言うと…。
「変な意味に聞こえてしょうがない……」
それにそれは女の台詞だろうが…。


