「お前、変人だとは思ってたけど、ここまでくると犯罪者だぞ」
あたしの言葉に、優は苦笑いを浮かべた。
「酷いなぁ。だって、俺は菜智を見つけた瞬間から、恋に落ちちゃったんだもん」
「だもんって、そんなぶりっ子しても許さな…!!」
ドサッ
優はあたしの言葉を遮って、覆いかぶさってくる。
ギシッ
ベッドのスプリングが怪しく鳴り響く。
「調子乗るな…」
そう言って顔を背けたあたしに、優は顔を近づけてくる。
なんだこの体制は…。恥ずかしすぎる!!
「菜智…?」
優はそう言ってあたしの頬を優しく撫でた。
「………菜智が欲しい。俺に頂戴?」
優はそう言って、切なそうな顔をする。
「っ……」
その目から、あたしは視線を反らせない。
胸が、苦しい。あたしも、優が……。
「優が欲しいっ………」
そう言って、優のネクタイをグイッと引っ張った。
その瞬間、二人の唇が重なり合う。
「……………ふんっ…」
頬を赤くなっても、どんなに恥ずかしくても、優を求める言葉は、偽れない。
「…足りない……」
「…え?何言っ…んっ!?」
優はそう言って、深く口づけて、どんどんあたしを求めてくる。
何度も何度も啄むようにキスをする。
「んっ……ふぁっ…」
頬を赤く染め、必死に優に応えた。
スルッ
「………なっ…」
優は唇を離し、菜智の上着に手をかける。その手をあたしはあわてて止めた。
「は、恥ずかしい…」
頬を真っ赤に染め、目を潤む。優は愛おしそうにあたしを見つめた。
「菜智は可愛いよ…。菜智の全てを知りたい、俺だけが…」
その言葉に、あたしは頷いた。
「引き返すなら今だよ。これ以上は………止められる自信がないから」
その言葉にあたしは、優の手を握った。


