「……霧夜……!?どういう事かね?」
繁信は驚いたように、霧夜を見つめる。
「偽りで固めた世界はもう壊れた」
そう言って霧夜は、二人の前に立ち、静かに見下ろす。
『でもお前が、この嘘で塗りためられた世界を壊すんだろう?』
不意に、霧夜に言われた言葉を思い出す。
まさか、霧夜はこうなる事を分かってたのか??分かってて、あたしを東宮に??
「犯罪に手をつけてまで、手に入れたものは、そんなに価値のあるものだったか?」
霧夜の言葉に、二人は怒り出す。
「金だ!!」
「権力だって、手にはいたぞ!!」
光と繁信は、揃ってどうしようもない事を言い出す。そんな二人を、冷めた瞳で霧夜は見下ろした。
「くだらない。俺は、あんなモノより、家族が欲しがったよ」
そう言って踵を返した霧夜は、少し悲しそうに見えた。
「連れていってくれ」
そして、霧夜の一言で、東宮 繁信と東宮 光は逮捕された。


