「これは、東宮財閥は、不正取引を?」
「信じられませんわ!!」
ザワザワと会場が騒ぎ出す。
「お、終わりだ………」
繁信は、絶望したように、崩れ落ちる。そんな繁信に、あたしは歩み寄った。
「終わりだ、天王寺 繁信」
「貴様……まさか、飼い猫に手を噛まれるとはな!!」
キッとあたしを睨み付ける繁信を、睨み返した。
「あたしは、あんたの飼い猫になったつもりはない!!そうやって、人を見下してばかりで、救いようがないな!!」
「うるさい!!お前みたいな下民風情が、私に刃向かいおって!!」
そう言って、繁信は突然立ち上がり、あたしに突進してきた。その手には、刃物が握られている。
この老いぼれ、そんな物騒なモノもってたのか!?
「まずっ………」
「消えろー!!」
繁信に刺されそうになった瞬間、グイッと体を引き寄せられる。
「ぐあぁあっ!!」
すらと、すぐに繁信の悲鳴が聞こえた。


