次の日。
♪〜♪〜♪〜
優雅なクラシック音楽が鳴り響いている。あたしはホワイトカラーのドレスを着て、鏡の前に立った。
「…………優。ついにここまできちゃったよ…」
霧夜は相変わらずくえないし……。
「お前に会いたい…」
出来る事なら、抱きしめて欲しい。
「こんなに離れてても…優の匂いも、色んな表情も、全部覚えてる……」
優が悲しむなら、あたしが悲しませない。優が望むなら、何だってする…。
「………優…待ってろ」
天王寺財閥は、潰させない。
コンコン
ノック音が聞こえた。あたしの返事を待たず、扉が開く。
「菜智」
そう言って部屋に入って来たのは、霧夜だった。
「霧夜」
「そろそろ行くぞ」
そう言って霧夜はあたしに歩み寄り、手をとった。


