総長様、プリンセス修行始めました!

「待ってた、あんたを………」


少年はそう言って笑顔を向ける。


「待ってた…?俺を?」


「そうです、あなたを待っていました」


少女はそう言って頭を下げた。



なんだいきなり…って、まさか俺は試されて…た?


状況についていけず、俺は呆然と立ち尽くす。


「さすが!菜智さんの未来の旦那様ですね!私、杉本 佳奈といいます。以後、お…」


ポカッ

「痛い!!」


少年は佳奈の頭を軽く叩いた。


「何しやがる!!!」


「話しが反れてるんだよ!」



なんだ?痴話喧嘩??


二人が睨み合っていると俺はわざとらしく
咳ばらいをした。


「ゴホン、仲良しなのは良いんだけど…。本題に戻ってもらえるかな?」


俺の言葉に二人は固まった。


「……またか………」


少年はそう言って落胆したように、地面に手をついた。


「まさか……優さんにまで言われるなんて…」


な、なんだ……?言ってはまずい事だったのか??


「とりあえず話でしたね。よっこらしょ!」


佳奈はそう言って少年を立たせた。


「あんたに同情するわ」


そう言って佳奈は苦笑いを浮かべた。


「はぁ…」


少年は大きな溜息をついて、歩き出す。


「とりあえず中で話すからよ、こっちだ……」


そう言って少年は歩き出した。不思議に思いながらも、その後ろを俺はついていった。