総長様、プリンセス修行始めました!

「あなたの身を案じて言ってるんですよ」


そう言って一人の少女が歩み寄って来る。


あぁ、あの子も見たな。やっぱり、菜智の友達か。


「菜智さんは、あなたを守る為に一人で
行ったんです…。あなたが手を出せば、菜智さんのやっている事が全て無駄になってしまう」


その言葉に少年も頷いた。


「お前に出来る事なんかない。さっさと帰れ」


そう言って離れて行こうとする二人に、俺は腹が立った。


出来る事が無い?そんなの誰が決めた。俺を守る為?俺は守られたい訳じゃない。


「俺は、菜智を守りに来た」

どいつもこいつも…。いい加減にしてほしい…。


勝手に守られても嬉しくない。菜智は、俺が守るんだよ。


「俺は頼みに来たんじゃない。話さないなら、力付くでも…話させるよ?」



そう言って二人を睨みつける。


「…はっ!…こりゃぁいい!」


そう言って少年は、先程までの固い表情を
崩して気さくに笑った。


「…合格です」


少女さえも笑顔を浮かべている。



訳が分からず二人を交互に見つめると、二人は笑顔を浮かべた。