総長様、プリンセス修行始めました!

「菜智なら来てないぞ?」


そう決意すると、背後から声をかけられた。その声の主に、ゆっくりと振り返る。


「これはまた……」

そこにはいかにも、不良らしき少年がいた。


あれ、でもコイツ見た事があるな。菜智を学校に迎えに来たとき、一緒にいたな。


「学校にも来ていないのかな」


まさか、完全に東宮の箱庭に閉じ込めてるのか。


学校も行かせてないなんて…。菜智の自由を奪うのは、俺以外には許さない。


「天王寺 優だな。菜智を探しに来たなら、残念だけど帰れ。ここにはいないし、お前に出来る事もねぇよ」


少年はそう言って俺を睨み付けた。


なんだ、コイツ……。あって早々喧嘩吹っ掛けてきた。


まさか菜智に気があるのか。