「…くくっ……本当面白いなお前。ますます気に入った」
あぁ…なんで気に入られた!?意味が分からない!!こっちはお断りだよ!!
「お前が欲しかった…」
そう言ってあたしの頬に優しく触れる霧夜。
バシッ
あたしはその手をすぐさま振り払った。
『菜智は、俺のプリンセスだよ』
こんな時に優の言葉を思い出す。
変態だし、勝手にあたしを自分のモノだって言うけど、でも…好きなんだ。
「触るな、あたしは優のモンだ…」
そう言うと、霧夜は笑った。
「だからあいつから奪ったんだ…お前を…」
霧夜の言葉にあたしは首を傾げた。
だからって、どういう意味だ……?
「なんであたしが欲しいんだ?意味が分からない。あたしは金持ちでも綺麗でも可愛くもないぞ?」
他の女がいっぱいいるだろうに。あえてあたしを選んだのはなんで??
「………お前は綺麗だ。心も…容姿も、お前だけは俺の中で唯一の本物だ」
そう言った霧夜の顔を見て菜智は目を見開いた。さっきまでの俺様な態度はなく、一変して悲しげな顔だった。


