「だから優には、感謝しています。それに………」
愛しているから…。優を守る為なら、なんでもするって決めた。
「優の為になる事なら、あたしはなんでもします」
「すまない。君を巻き込んでしまって……」
頭を下げる豊さんに、あたしは笑顔を浮かべた。
「私は…ただあちらに従うんじゃ、ありませんよ?あたしは東宮の不正の証拠を掴んで来ようと思います。」
東宮に潜り込めば、証拠の一つや二つ、必ず見つけられるはずだ。
「東宮はそうやすやすとしっぽを出さない。それに、下手したら君が危険な目に会うかもしれない…」
「ならこのまま諦めるんですか?本当に部下や会社を思うなら、最後まで足掻くもんです。利用出来るものは全て利用して!!」
あたしならそうする。仲間を…『姫龍』を守る為なら絶対にそうする!!


