「お、おかしいんですか??」
「ぷっくく、お前が気に入った。俺のモノになれ」
青年は不敵に腕を掴んできた。
「………………は?」
何を言われたのか理解出来ず、首を傾げる。
こいつ、何もかも突然すぎんだよ!!何、言い始めてんだ!?
「俺の傍で、俺を楽しませろ」
「………………」
なんともまぁ……。我が儘というか、俺様というか……。地球はお前中心に、回ってんじゃねぇんだよ。
「嫌です。それに私、モノではありませんので、それでは!」
バッと腕を振り払って、踵を返す。会場へと足向けた途端…。
グイッ
「うぉっ!?」
そんなあたしの腕を、青年は掴み引き寄せた。
あたしとした事が…!!油断した……!?
「…っく!…うぉって…。お前本当に女か?」
おかしそうに笑い、腕を掴む力が強くなる。
「っ痛……離せ……」
殺気を放ち青年を睨みつけるが、青年は笑ったままだ。
「嫌だ」
「…はぁー!?」
嫌だって……!!お前の意見なんか、どうでもいいんだよ!!
本当ならぶっとばしたい!!ところなんだが…。
優の立場もあるからな。くそ、下手に手が出せない。
どうしようかと考えていると、不意にあれだけ近かった青年との距離が一気に開いた。
「…な……んだ?」
気付けば誰かに後ろから抱きしめられている。その腕や匂いをあたしは知っている。
恐る恐る振り返ると、そこには優がいた。


