天王寺家の家に足を踏み入れた瞬間、天王寺家のお手伝いさん達に捕まった。
「な、何事!?」
「パーティーのドレスを選んでおくようにと、優様より言づかっています」
お手伝いさんはそう言って、何着ものドレスを運んできた。
なるほど、そういう事か。
「菜智様、お決まりになりましたら、お呼び下さい」
そう言ってお手伝いさん達は部屋を出ていった。
「………確か、この前も同じような事があったような……」
いつだったか……。あぁ…着物を選んだ時か。あの時もこうやって、着物選んでたっけ…。
「確かドレスは…時間帯によって、変わるんだよな」
昼間ならアフタヌーンドレス。
5時〜19時なら、カクテルドレス。
夜間なら、イブニングドレス。
今回のパーティーは、18時からなので、イブニングドレスになる。
「…………優……」
ただあの時と違うのは、優がいない事だな。優がいなくても、一人で何とか出来るようにならないと…。
お前の隣にいても、お似合いだって、言われるように…。


