「痛っ!!何しやがるこの尼!!」
二人は睨み合い一歩も引かない。こうなると止めるのは至難の技だ。
にしても………。
「お前達は本当に、仲良いな」
あたしの何気ない一言に二人の動きがピタッと止まる。
「…本気か………?」
「……信じられません…」
二人は呆然とあたしを見つめた。
そんな仕草まで似ているとは……。喧嘩する程仲が良いとはこの事だな。
「俺はなんだったんだ…」
そう言って琢磨は、頭を抱えてしゃがみ込んだ。
「今回ばかりはお前に同情する…」
佳奈は苦笑いを浮かべながら、琢磨を見つめた。
「そうだよな……三年間ずっと気付かない上に恋愛相談に乗ってる俺って……」
ぶつぶつと呟く琢磨を無視して、空を見上げる。


