「……………はぁ…」
そして、先程の行為を酷く後悔している自分がいる。今日は、1週間ぶりに自分の高校へと戻ってきていた。
「分かってたはずなのに馬鹿だなあたしも…」
振り向かせる為に今まで頑張ってきたんだろうが…。あたしの、バカ…。
つい頭に血が上った。優の口から言われたら、何をしても頑張れなそうだからな。
「でもよ…それが本当なら許せねぇな」
琢磨はいつもより真剣な面持ちで、あたしを見つめる。
「菜智さんをここまで苦しめるなんて…」
ーバキッ。
佳奈はそう言って握っていた缶ジュースを握り潰した。
とてもじゃないけど、この気持ちを一人で抱えるのは苦しかった。だから今、琢磨と佳奈に相談に乗ってもらっている。
「男は一人の女より、沢山の女を欲しがる生き物ですからね」
そう言って佳奈は琢磨を睨みつけた。
「男が皆そういうんじゃねぇよ」
琢磨は不満そうに佳奈を睨み返す。
「その男がたまたまそうだったんだろ。菜智もそんな男止めとけ」
琢磨の言葉に胸がズキリと痛んだ。


