「なんだこの手は?今すぐ離せ」 あたしは、優を睨みつける。 このたらしめ…。あの時だって……。 車の中での出来事を思い出す。髪を引っ張られて、優の顔が近付く。そして……。 「隙あり!」 突然目の前が陰り、あたしは目を見開いた。油断したのが悪かった。 唇に柔らかいモノが触れた。 「……んんっ……」 優は、何度も何度も、啄むように口づける。 頭がぼーっとする、何も考えられない…。 「……………っ!」 ーガクッ。 膝から崩れそうになるあたしの腰を、優は力強く引き寄せた。