「菜智?どこ行くつもり?とりあえず座って落ち着いて」
優はやる気満々なあたしをソファーに座らせた。
「まぁあながち間違いではないね。今回、東宮財閥の御曹司が婚約したのは大企業の社長令嬢。この婚約で東宮の力は天王寺財閥を上回る。招待状を送られているうちは、天王寺財閥は潰されない……」
優は、真剣な顔であたしの持つ招待状を見つめる。
「だけど、天王寺財閥が、東宮財閥の手を取らなければ天王寺財閥は潰される。今回ばかりは適当にバックレる訳にもいかなそうだ」
「そのパーティーに、菜智を連れて行くから」
優の言葉に、あたしは目を見開く。
「………………は?」
「パーティーに連れて行くからね!」
パチッとウインクをかまして優は微笑んだ。
「冗談は頭だけにしてくれ…」
頭を抱えてため息をつく。
そんな大事なパーティーに、何故あたしを連れて行く…。君の頭の中をのぞいてみたいものだよ…。


