あれは………殺気だな……。
「………あぁ…紀美代さん?何か長細くて、固いものはあります?」
そう言って笑顔を向けると、紀美代さんは怪訝そうにあたしを見つめた。
今はとりあえず相手の出方を待とう。
飛び道具なら、あんな近くまで近付く必要なんて無いからな。にしても、誰が狙いだ??
金持ちだらけのこの学園じゃ、誰もがターゲットになりうる。
「いきなりなんですの?」
紀美代さんの言葉に、あたしはなるべく自然に笑顔を向ける。
「理由はいいから、持って来て下さい」
有無を言わさない圧力をかけて、紀美代さんに笑いかける。
「そ、そんなもの……。あ…ありましたわ、確か………」
そう言って紀美代さんは、部屋を出ていった。


