「光希ちゃん…辛かったでしょう」 いつから聞いていたのか母さんは席に座って光希の背中をさすった。 「いえ、私はなんも危害受けてませんし…」 「でもきっと喧嘩は今日が初めてじゃないはずよ。ここのところずっと言い合いが続いていたんじゃないの?」 「…」 光希は何も言わず満腹になってうとうとし始めた小豆を切なそうに見つめた。