私の名前は下梶優雨(しもかじゆう)。

高校1年生の16歳で、下梶家の双子の妹です。

そして双子の兄というのがこの下梶和樹(しもかじかずき)。

ママはよく同じ顔って言うけど、

実際は多分そんなに似てない。

まず一つは私たちは二卵性ってこと。

あともう一つ、決定的にわかる証拠は…

「そういやお前の友達で滝礼奈っている?」

「うん。いるよ」

「…昨日告られたわ」

「……え!?」

…この通り、和樹はよくモテる。

まあいいけどね、

私はこの顔で不自由してないし。

そう思いながら最後の一口を食べる。

「そういえば二人とも、今日ママいないからね」

「おー、じゃあ優雨、行くぞ〜」

「はーいっ」

私はそう返事をして、和樹と一緒に家を出た。