現に今も…

「もぉ〜、亮太最近下梶さんばっかりぃ〜」

「悪い悪い!…あとで構ってやるからさ」

『きゃー!!!』

…こんな感じ。

私と夕実はため息をついてバスに向かう。

「はぁ…どうしよ。
誰か持ってないかな…」

「だから俺のやるよ」

そう言って酔い止めを差し出してくる杉浦君。

「…」

「ん、ほら」

そう言って強引に押し付けてくると、

またもや大勢の女の子を引き連れて行ってしまった。

「うーん…」

「まあ、いいんじゃない?もらっときなよ」

「うん、そうする」

そうして酔い止めの件は落ち着いたものの、

これからずっと杉浦君と班行動かと思うと…

私はため息をつくと夕実と一緒にバスに乗り込んだ。