アランは強い。



でなければ私の護衛を一人でなんてやってない。



イギリスに居る時、一時期アメリカ軍の施設で訓練を受けていた事もある程アランは強い。




「強そうだとは思っていたけど、まさかここまでとはな……」




怜夜様の呟きが聞こえる。




ドカッ



アランが回し蹴りを決めると、後ろへ飛ばされた赤髪の男の子。




「いって……もう降参っす」




白旗を挙げた赤髪の男の子。




「止め。勝者アラン。」




怜夜様の声に



「すげぇ」

「あいつが負けるなんて…」

「超強ぇじゃん」

「やばくね?」



そんな声が聞こえる。