私には貴方だけ


『はっ?』



「甘い。」



ここに居る私以外の全員が驚く中、アランが攻撃をする。




「う"っ……」



赤髪の男の子の鳩尾に見事に入ったアランの拳。




そこからは赤髪の男の子に一切隙を見せず、攻撃を繰りなす。




シュッ


ドカッ


バキッ




そんな音だけが倉庫に響く。



一方的に攻撃を受けるだけで、反撃しない赤髪の男の子。



いや、しないんじゃない。



出来ないのだ。