私には貴方だけ


立ち上がって部屋を出る。



下を覗くと、100人位の人が整列していた。



階段を降りて、最後の10段くらいを残して止まる。



恐らく顔を見やすくする為だろう。




「今日集まってもらったのは、前も話した通り新しい仲間を紹介する為だ。」




「姫奈ちゃん。」




私に耳打ちをする希沙様。




「姫奈・アメリアと申します。どうぞよろしくお願いします。」



一礼をして、次はアランの番だ。




「……アラン・レハール。お嬢様に手を出した奴、処分するから覚えとけ。」




ドスの利いた声で挨拶をしたアラン。



やはり雅に入る事はまだ納得が行かないらしい。