私には貴方だけ


「だから姫奈を居場所にすればいいと思うんだ。どうだ?」



「私は姫になっても良いです。アランはどうですか?」



「……私は反対です。お嬢様を危険な目に遭わすなんて以ての外です。あり得ません。」




怜夜様を睨むアラン。




「そうですか……」



シュンとする。



せっかく自分の居場所が出来ると思ったのに……



アランがダメなら私も姫にはなれません。



日本に帰って来る事の条件として、アランと常に行動すること。


これが絶対なのだ。



「お前が反対しても無理だ。もうお前たちが雅に入る事は決まっている。」




「そんな横暴が聞くと思ってんのか」