私には貴方だけ


「「「「ちっ」」」」



綺麗にハマった舌打ち。



渋々と自分の席に戻った四人。



「お嬢様、帰りましょう。」



「だから説明を最後まで聞けって言ってるだろ」




「聞く価値もない」




「てめぇ」



またもアランに殴りかかりそうになる怜夜様。




「アラン。」




「なんでしょう、お嬢様。」




「少し言い過ぎですよ。説明を最後まで聞いてみましょ?」




「………………わかりました。」




ものすごく嫌な顔をしてるけど、納得してもらえた。