自分の居場所を求めてやって来る…… 私も、心の何処かでは居場所が欲しいと願っているのかもしれない。 自分の居場所がある怜夜様達が羨ましいと思った。 今にも殴りあいをしそうな四人。 「そろそろ止めようか。」 「はい……」 「怜夜、希沙、海季。そろそろ止めろ。」 「うっせぇ。こいつだけは許せない!」 希沙様の言葉に、お兄様の顔が引き攣る。 「……そろそろ止めようか。四人とも。姫奈が怖がってる。」 ……あれ。お兄様の背後に黒いオーラが見える。 おかしいな。