「まぁ確かに危ないっちゃ危ないね。」
「でも、ここには自分の居場所を求めて来る奴がたくさん居るんだ。
多少の危険は百も承知なんだよ、みんな。」
「喧嘩って言っても、最近はしてないから大丈夫だ。」
怜夜様は私の頭をポンポンと撫でる。
「自分の居場所を求めてやって来た奴らの集まり?随分と聞こえよく言ってるじゃねぇか。」
「あ"ぁ?」
アランはフンッと鼻を鳴らしながら脚を組んだ。
反応したのは怜夜様だった。
ドスの利いた声にビクっとする。
「イギリスには少ないが、アメリカにもそう言う集まりがあるのを聞いた事ある。
お前らは所詮社会のはみ出し者だろ。
大企業の社長の息子がこんな所にいるなんてな」
「てめぇ」
怜夜様はアランの胸倉を掴んで立たせる。


