私には貴方だけ


「お、お邪魔します」


「……失礼する」



緊張しながら中へと一歩一歩歩く。



「あれが真白さんの妹」

「あれが本物の執事」

「やべぇ。俺モロタイプ」

「うっひょー美人じゃねぇか」

「なんだあのイケメンは」



たくさんの視線が突き刺さる。



中はビリヤード台があったり、ダーツがあったりとバーのような感じになっていた。



一番気になったのは、皆さんの髪の毛の色。



……カラフルだ。



赤にピンクに紫に緑に黄色に銀にその他色々な色。



黒色がない。