私には貴方だけ



鞄を持って怜夜様の元へ行くと



「かっこいい!」

「アメリア様羨ましい」

「さすがアメリア様」

「お似合いだわ」

「美男美女よ」

「絵になるわ」



そんな女子の声が聞こえてきた。



曖昧に微笑んで会釈をしとく。



「行くか。」



「はい」



私の腰に手を回して歩き出す怜夜様。



廊下に出ると、「きゃーーー!」また悲鳴が聞こえる。



少し耳が痛い。



校舎を出て門のところに行くと、前回同様白の高級車が待っていた。