私には貴方だけ


「アランとは10歳の時に出会いました。」



「俺の家はもともと代々アメリア家に付く執事の家系だ。
だから俺もお嬢様の執事として英才教育を受けてきた。」



「なるほど」



キーンコーンカーンコーン



そんな事を話してるうちにチャイムが鳴ってしまった。




「それでは失礼します」



「………」




お弁当を閉まって席を立つ。



「姫奈」



「なんですか?怜夜様」




「毎日昼休み、ここに来い」



「わかりましたっ」



嬉しくて思わず頬が緩む。



「それでは授業があるので失礼します」




教室に戻って5、6時限目の授業を受けて放課後はクラスメイトとお茶をしたり、家に帰ったりとそんな生活を早1ヶ月。