私には貴方だけ


次の日、学校に行くと教室に桃瀬様が待っていた。



「あっ、姫奈ちゃんおはよー」



「おはようございます、桃瀬様。」



「んー、その桃瀬様っていうの止めない?なんか距離感感じて僕やだなぁ」



「ではなんとお呼びしたら良いですか?」



「希沙でいいよ!」



「では希沙様で。」



「んー、もぅ仕方ないなぁ。」



嬉しそうに頬を緩める希沙様。



「あっ、そうそう。昨日言い忘れたんだけど、今日も昼休み生徒会室においで。怜夜が待ってるから。」




「わかりました。アランと伺います。」