それでも怜夜様達が謝る事はなに一つない。



「姫奈は優しいな」



私の左隣に座っている怜夜様は私の頭を撫でる。



それが気持ちよくて目を細める。



……のを、右隣に座るアランが睨んでいる。



二人の相性は最悪らしい。



私の頭を撫でるのを止めた怜夜様。



それが少し名残惜しい。



「姫奈に話したい事がある。」




私と向き合って改まった怜夜様。



「はい」