女の髪の毛を離して、そのまま突き飛ばした霧野怜夜。



「きゃっ」



「気持ち悪ぃ声出してんじゃねぇぞ」



ドスの利いた声の霧野怜夜。



「ひっ……」




そこまでするも、女に手を出すつもりはないらしい。



まぁ、女に手を上げる方が問題だからそれでいいが…



「お嬢様、あの女の処分はどうなさいますか?」



「そうね……アランとお父様に任せるわ」



「畏まりました。」




「いいかクソ女。次姫奈と俺たちの前に姿を現してみろ。殺すぞ、いいな」



「ひぃっ!は、はいぃ!」




満足したのか俺たちの元へやって来る霧野怜夜。



「姫奈、話したい事があるから生徒会室行こう。ごめんな?」




「みんなして謝らないで下さい。私は大丈夫です。」




和やかな雰囲気になったところで生徒会室に向かう。