私には貴方だけ


「姫奈ちゃん?来てないけど……」



「それは本当か!?」



「う、うん」



桃瀬希沙の肩を掴んで確認しても、答えはノー。



「希沙、どうしたの?」



するとお嬢様の兄である真白が出てくる。


それに続いて霧野怜夜と川崎海季も。



嫌な予感がする……


昨日のクラスメイトの話が間違っていなければお嬢様は今頃……



「お嬢様が危ない」



ポツリと呟くとそれを拾った霧野怜夜。



「姫奈が危ないってどういう事だ。」



「いいからお嬢様を探せ!」



俺は走って呼び出しに最適な所を探そうとした。



けど、まだ編入して2日目。



この学校の構造がいまいちわかってない。