私には貴方だけ


次の日の夜も、俺はアメリア家に行き、おじさんにお願いした。





「姫奈を俺に下さい。」





「ダメだ。」




次の日も、次の日も、俺はおじさんに頭を下げた。





それでも




「ダメだ。」




やっぱり答えは同じだ。





「おいアラン」




「あ?」




「おじさんが押しに弱いなんて嘘だろ」




だから俺はアランを溜まり場に呼び出して八つ当たりする。





姫奈とはあれから会ってない。




噂で聞くと、学校を休みがちになってるらしい。





「いや、お前が帰ってから奥様も説得している。今はもう少し待て。必ず旦那様はお前にしてくれる筈だ。」






おばさんも協力してくれている……




味方が増えて嬉しい。





それから1週間、毎日俺はおじさんに頭を下げてお願いをした。





プライドなんて関係ない。





ただ姫奈が欲しい一心で頭を下げた。