私には貴方だけ


車椅子、というのは

生まれてからずっと病院のベットで過ごしていた為、弱い身体が更に弱り、立とうにも自分の体重を足で支えられなくて幼少期を車椅子で過ごしていた。



何故海季先輩が知ってるのかは分からないけど、きっとそれの事を言っているんだと思う。



「んで?姫奈の隣にいるのは?」



怜夜様がアランを敵意剥き出しで睨みながら話を振る。


「アラン・レハール。お嬢様の執事兼護衛だ。」



「ほぅ」



……アランと怜夜様の間に火花が散って見える。



気のせいだと良いんだけど……