始業式が始まってから3日が経った。
いつものように溜まり場で各自自由に過ごしてた。
「お兄様」
怜夜と話していた姫奈は、真剣な眼差しで俺を見つめている。
「どうしたの?姫奈」
「どうしてお兄様はお父様達が嫌いなんですか?」
ついに、話す時が来たと思った。
姫奈は怜夜の手を握っている。
きっと俺とこの話をするのにとても勇気が要るんだろう。
姫奈からさせてしまうなんて申し訳ない。
「……ちょうど俺も姫奈に話そうと思ってたんだ。」
「私は、昔みたいに家族で食卓を囲ったり、みんなで話したりしたいです。お兄様が欠けては意味がありません。」
「………うん。」