私には貴方だけ


「川崎先輩、よろしくお願いします。」



「川崎先輩なんて堅っ苦しいなぁ。海季って呼んでよ。」



「では海季先輩で。」



「んー、仕方ないなぁ。もうっ。」




今度はウインクを私に向けてした海季先輩。


「さっき思い出したと思うが、霧野怜夜。姫奈、おかえり。」




最後に怜夜様。


今度こそ私の頭を撫でる怜夜様。



「……怜夜が女に優しい!?」



「うそだろ……」



何故か驚いている桃瀬様と海季先輩。



そんなに驚く要素があっただろうか?