次の日、俺はある決意を胸に一つ上の学年である怜夜のクラスに行く。
「怜夜!俺妹が居たんだ!」
「は?」
こいつ何言ってんだ、みたいな顔をする怜夜。
俺と同じ反応をしている。
やっぱ誰でもそうなるよな。
母さんたちは一体何を考えて今まで俺に妹の事を言わなかったんだろうか。
「今日確かめに行きたいんだ。怜夜も着いてきてくれ」
一人で行く勇気は俺にない。
チキンだな俺。
そして学校が終わって昨日の病院に向かう。
よくよく考えたら、運転手の田中も妹の事を知ってたんじゃないのか?
そう思うと田中にまでイラついてきた。


