「それで姫奈。どうしたんだ?」





「怜夜様!聞いてください!」





私は言う前から思わず怜夜様に抱き着く。






「あぁ。」




抱き締め返してくれる怜夜様。





「怜夜様が、婚約者候補に決まりました。」






「……本当か?」






「はい!」






「よっしゃ!」





私を強く、強く抱きしめてくれる怜夜様。





「おめでとう二人とも。」




「やったね!」





「順調じゃないか!おめでと!」





お兄様達も祝福してくれる。



心がとても満たされた。





ーーー私たちは、婚約者候補になった事で婚約も出来ると思っていた。