「怜夜様!」 「姫奈か。そんな慌ててどうしたんだ?」 「姫奈、走って来たでしょ?身体は大丈夫なの?」 短距離を走っただけだけど、息が上がる。 「はぁ…はぁ……」 息を整えていると、部屋にアランが入ってきた。 「お嬢様、走ってはいけないといつも言ってますよね?」 あっ……アランが怒ってる。 「薬飲んで下さい。」 そう言ってアランは発作を抑える薬と水を私に差し出す。 薬を飲んで、落ち着きを取り戻す。